一、黙想により反省を忘れず
武道を学ぶ者は特に自問自答するゆとりがなくてはならない。
人はとかく他人の欠点を責めたがるがもっと大事なことは自分の間違い、欠点を素直に認め改める心である。
そうした自己批判によりわを保ち更には人間形成につながってゆくのである。
二、礼儀により感謝を忘れず
礼儀の無い者は感謝の心を持てない者。
感謝の心があれば、礼儀が生まれ、礼儀があれば、より感謝する事ができる。
誰にでも何事にでも、全てのことに感謝と礼儀をもって接することが大切。
三、姿勢や言葉は、常に模範となるべし
人の模範、手本になることを目的とするのではなく、自分がどうあるべきか常に考えた言動をすることが寛容。
四、初心を忘れず求道精神を高めるべし
武道で最も大切な心の一つ、初心。
初心無くしては向上心が生まれず、向上心なくしては、道は閉ざされる。技は体が生み出すのではなく、心が導くもの。
五、心魂を注ぎ人格完成に努めるべし
雑念を持たず、一つの事に集中し、真摯に継続すること。
人格の完成は、なすものではなく、なされるもの。技と心を磨く。
六、練習により不屈な精神と強靭な身体を造るべし
知ることで出来るようになるわけだはない。
知ることで分かる、分かることで始められる。始めることで気づく。気づくことで知る。汗をもって繰り返す。
七、言よりも体をもって真理を極めるべし
知りて行わざるは知らざるに等しい。
昔から知識を頭に入れる事や聞くだけにとどまらず、「正しきを実践する」そのことが血や肉となり徳育につながるのである。
又空手においては至芸化された本能の動きを指す。